観光・景勝地

ぬかびら源泉郷
1919(大正8)年、湯元館の初代経営者である島隆美が原生林の中に温泉を発見しました。その後、湯治場として知られ、まだ糠平湖や鉄道(旧国鉄士幌線)、スキー場もない時代から、この地域は道東屈指の温泉場として栄えてきました。 2007年には「源泉かけ流し宣言」を行ない、2009年には地名を「糠平」から「ぬかびら源泉郷」に改名しました。旅館組合では温泉街を森に復元しようという運動を柱に新しい時代の「癒しの温泉地づくり」を進めています。周辺にはキャンプ場やスキー場、旧国鉄士幌線の歴史を伝える鉄道資料館などもあります。
糠平湖
1956年に音更川を堰き止めて造られたダム湖です。森林に囲まれ、自然と調和した糠平湖は、近年アウトドアスポットとして脚光を浴びています。初夏から秋にかけては、カヌーやサイクリング、登山、森林浴を楽しむことができます。また、ニジマス、ヤマメなどをはじめとした釣りもでき、自然の中での遊びを満喫できます。冬にはワカサギを目当てにやってくる釣り客も多く、四季を通じて楽しめる湖です。
上士幌町鉄道資料館
1987年に廃線になった旧国鉄士幌線の各種資料(路線図、歴史、工事写真、保線工具、ジオラマなど)を展示しています。士幌線が現役時代、運転席から撮影した帯広駅から糠平駅までの映像を大型スクリーンで見ることができます。また北海道遺産やJR準鉄道記念物である旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群の案内地図の販売や最新情報の提供を行っています。夏場、資料館の脇では、旧国鉄士幌線の鉄路を再現したひがし大雪高原鉄道を運行しています。
http://www.kamishihoro.jp/place/00000023
アーチ橋(旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群)
上士幌町には、旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群を見ることができます。古代ローマ時代の水道橋を彷彿させる高架橋は、鉄道橋としての役目を終え東大雪の開拓の歴史を伝える近代産業遺産として保存されています。最も有名なタウシュベツ川橋梁(通称めがね橋)は糠平湖の水位が増える6月頃から水没し始め、8月頃には完全に水没します。湖の水位が下がる1月頃から凍結した湖面に再び姿を現します。そのため、幻の橋といわれています。現存する大小60ほどのアーチ橋のうち、いくつかは観光用に整備されています。
幌加温泉
ぬかびら源泉郷より北に16km、さらに山奥にひっそりと佇む幌加温泉。昔から湯治場として賑わった幌加温泉「鹿の谷」が、現在も変わらず営業している様子は、古き良き時代を感じさせてくれます。渓谷の上にある野趣あふれる露天風呂や素朴な内風呂など、泉質の異なる4つの源泉がかけ流しで楽しめます。
十勝三股
東大雪の山々に囲まれる三股盆地は、今から100万年前にできたカルデラの底にあたります。その中心地である十勝三股は、旧国鉄士幌線の終着駅で、東大雪の山奥からの木材積み出し基地として繁栄しました。1960年代半ば(昭和35年頃)の最盛期には、2000人を超える人口があり、学校や商店なども立ち並んでいました。その後、林業の衰退とともに人口も減少し、現在の住居者はわずか数件です。現在の十勝三股は、かつての面影をひっそりと残し、東大雪の名峰や四季の草花を観察できるスポットとしても有名です。
三国峠
北海道の国道の中で最も標高の高い峠です(標高1,139m)。かつてこの場所が十勝国、石狩国、北見国の境界であったことが「三国」の名の由来です。眼下に広がる大樹海と松見大橋が織り成す空中回路は圧巻です。また、十勝三股カルデラを囲む東大雪の山々を望むことが出来る絶景スポットとしても有名です。
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